地上で蛹化
2021/09/18 [Sat] その他
幼虫購入以来、全く記事を書いていなかったトクノシマノコギリの話題です。
そもそもトクノシマノコギリクワガタは1年以上幼虫で過ごし、2年目以降に羽化することが多いそうで、我が家のアマーカとアマブラも7月半ばにマットに移動させた折には幼虫だったので、あー、羽化は来年やなー、と考えて放置していました。
が、8月初旬頃にはやたらと暴れた(今思えばワンダリング)跡があり、そして8月下旬頃にはアマーカの方に蛹室のようなものが見られて、アレレ??と。
恐らく、2〜3令の頃に菌糸瓶に入れていたので成長が早かったのでしょう。(※そもそも余った菌糸瓶の消費のため、というだけの理由で衝動買いした)
そしてアマブラの方は地上にいたので心配したものの、マットの水分補給だけしてそのまま再び放置しました。
で、また1〜2週間ほど経った頃に生存確認でそっと蓋を開けてビックリ、です。上の写真のような状態で、地上で蛹化してしまっていました。
どどどどどーしよ!
と、とりあえず人工蛹室⁈
と慌てながらカブト用に用意してあったトイレットペーパーの芯を持ってアワアワしながら急場の人工蛹室を作ってみたものの…
いざ移そうかと再度蓋を開けてみて、よく見れば蓋が天井になった状態で一応蛹室として機能するぐらいのものはできているし、下手に移動させる方がリスクが高いのでは?と考え、そのまま放置することにしました。
恐らくオス2匹?
それにしても、アマブラはてっきりメスだと思っていたので、そのことにも驚きました。
アマーカの蛹室の大きさを見ても恐らくオスで、残念ながらオス2匹、ペアリングは無理だと思われます。
アマブラのあまりに美しい蛹に魅了され、成虫を追加で飼おうか?とも思ったのですが、ここ最近徳之島でクワガタなど希少生物が大量捕獲されているとのニュースを見て、実際にワイルドのトクノシマノコギリクワガタがたくさん売られているのも目の当たりにして、購入を断念しました。
たかが一個人の趣味程度のものであったとしても、ワイルドの貴重な種を買うという行為自体も、そういった乱獲を助長するものになる、と考えたからです。
一昔前のような昆虫ブームではないとは言え、やはり特定の地域にだけ存在する希少種は大切に守っていくべきだと思います。
というわけで、今はアマーカとアマブラが無事に羽化してくれることをただただ待つばかりです。