甲虫たちは夜何をしているのか？
2020/08/29 [Sat] オオクワガタ カブトムシ ヒラタクワガタ コクワガタカブトクワガタたちを飼うようになってから、夜中に羽ばたく音、ケースをかじったり蹴ったりする音などに驚かされることがしばしば起こります。
普通は玄関などに置いたり、たくさん育てている方々は専用の部屋に置いたりしていると思うのですが、我が家は置き場がなく寝室と繋がったリビングに置いてあるので、どうしても音が聞こえてきます。
幸いうちの家族たちはそういった音を全然気にしないタチで、一度寝てしまうと少々の物音では起きないので、私が夜遅くまで仕事で起きていたりして「何事か⁈」とびっくりする程度で済んでいます。
ボーッとしている
いつも仕事しているテーブルのちょうど後ろにカブトクワガタのラックがあるので、微かな物音で地上に出てきたのに気付く時があります。
大抵はすぐ餌を食べに行くのですが、時々何をするでもなく、いつまでもただボーッと空を見つめていたり、餌がないところをゆっくりウロウロ移動していたりします。
メタナイト
メタナイトは今まで日中に出てくることは滅多になかったのに、ここ数日出てくる時間が少し早くなってちょっと心配しています。
※早い時間に出てきたのはほんの数日だけでした。マットが汚れてきたのがイヤだったらしく、マット交換したら出てこなくなりました。
ただ、元々ゆったりした性格で、以前から地上でじーっと何かを見ている時はありました。
ゴーレムのように激しくケース内を歩き回ったり、飛び回ったりするようなことはありません。
昨年はこちらの存在に気付くと怒って威嚇してくることもありましたが、最近は「何？」といった感じで見るだけで、マイペースに活動しています。
毎日何かと忙しい人間からすると、餌も食べずにただボーッとしている、特に意味のない行動は謎でしかありません。
音を鳴らす
これはつい先日の出来事ですが、夜中に一定のリズムで「カンカンカンカン…」という音が聞こえてきました。
まるでドラムを叩いているかのような、本当に規則正しいリズムです。
その正体は、カブトムシ♂のブッパが餌を食べながら脚でケースを叩く音でした。
後ろ脚一本だけを上に挙げ、それこそドラムのスティックのように叩いているのです。これは一体何なのか？？
ブッパの影響で…
その晩はブッパだけでなく、ゴーレムはケース内を徘徊し（ただ、ピグリンと引き離して数日間ずっと探し回っているので、これはいつものこと）、メタナイトとクラは餌を食べずにボーッとした後に隠れ、マイは出てこず、カービィとピグリンのメス二匹は何も気にせず餌を食べ続けていました。
メス強い。
恐らくブッパの発する音が他の子たちに影響したのか、その翌日はいつもより早い時間にメタナイト、★マイ、クラが出てきて餌を食べていました。
ブッパのせいで昨晩食いっぱぐれたのかもしれません。
餌を食べる、メスを探す
メス二匹は周りの状況を気にせず堂々としていたと書きましたが、カブト♀のワドルディも同様だったので、大体謎の行動をするのはいつもオスです。
メスは餌を食べる、産卵行動をする、脱走を謀るなど、あまり意味のない行動は見かけません。
つまりオスたちの謎の行動は、メスを探している、呼ぼうとしているということなのでしょうか？
ペアリングから別居させた後
オオクワガタ
メタナイトとゴーレムは、どちらも別居させた後数日、必死にメスを探し回って動揺しまくりでした。
カブトムシ
★デデは別居後メスを探し回るようなことはなかったですが、呆然として元気がなくなり、日中も地上に出てボーッとしていました。
ブッパは相手がおらず誰ともペアリングさせていないのでずっと元気ですが、ケース内を飛び回ったり、前述のような謎の行動をするので、やっぱりメスを探しているのでしょう。
前述の、脚で規則正しくケースを叩いていたのは、声を出してメスを呼ぶ虫と同じ行動・原理だったのかもしれません。
すべてはメスのため
自然界で交尾ができるオスは3割程度らしいので（「わたしのカブトムシ研究」より）、皆手を変え品を変え、メスに近付きアピールする手段をいろいろと考えるわけですね。
自然環境下と飼育下では事情は違えど、オスはやっぱりメスを探し続けているのだろうなぁ、と気付かされました。
一方メスたちは皆一律に、ペアリングのセットから出して産卵セットに入れると一目散にマットに潜っていき、その後はひたすら産卵に勤しむだけです。
メスたちは本当にあっさりしています。
人間界も大体は同様ですよね…（笑）
