標本の扱いには要注意

2020/12/07 [Mon] オオクワガタ カブトムシ 標本

これまでいくつかレジン標本を作ってきましたが、

  • 高価
  • きれいに作るにはかなり難易度が高い
  • 程よい大きさの型が売られていない

といった問題がありました。

特に型に関しては入手が難しく、一般的にレジンと言えば小さいアクセサリーなどを作る場合が多いので、カブトムシオスが十分に入るような大きさの型は結局見付けることができませんでした。

大きさはある程度足りていたとしても高さが足りないので、半分固めてから逆さまにして再度固めるような方法で対応してきましたが、なかなかきれいに合体させることができません。

というわけで固めない標本にしたが

そもそもレジン標本にこだわった理由は、子どもたちが自由に見て、手に取って遊べるからでした。

普通の桐箱の標本にしてしまうと、触ってはいけないもの、という認識が強くなり、結局ほったらかしになって埃をかぶっている…という運命になることが多いと思います。

それは避けたかったので、100均で簡単に開閉可能な透明のケースを買ってきて、そこに設置することにしました。

底に透明のシリコンねんど(蓄光)を敷き詰めることで、虫ピンを刺さなくても標本が滑ることなく、少々持ったぐらいでは動かず固定された状態にすることができました。

しかも蓄光の粘土なので夜にはいい感じに光ってくれます。我ながらナイスアイデア、と思っていたのですが…

フセツが取れた!

当初の狙い通り、このブッパとピグリンの標本は子供たちの良いオモチャになりました。

箱の中にレゴなどを入れて自由に世界を作って遊んでいます。
そう、正にこういうことがやりたかった。

標本を自由に触って遊びながら観察して、いろんな発見をして欲しいと思ったのです。

が、冬になって子供たちも標本で遊ぶのに飽きてきた頃、ふと見ると若くして死んだピグリンの跗節がいくつか取れてしまっていました。
ブッパに至っては、少しだけ残っていた跗節が全部取れてしまいました。

ピグリンは出産後に急死したので本当にきれいな状態で、標本にした直後は跗節もしっかりと付いていました。

恐らく乾燥のせい

子供たちが触りまくって遊んだことも一因だとは思いますが、それ以上にシリカゲルなど乾燥剤をたくさん入れていることが原因だと思われます。

いずれ直してあげようかと思いますが、このような事態を未然に防ぐために、あらかじめ跗節の根元部分に接着剤を塗っておくと良いかもしれません。

虫ピンの役割

また、これは元々覚悟していた&割と早い段階から気付いていたのですが、虫ピンを背中に刺していないため、どうしても乾燥によって上翅の部分が開いてきてしまいます。

この対策としては、跗節と同様にあらかじめ翅の隙間に接着剤を注入しておくか、翅を開いた標本にするか、でしょうか。

翅を開いた標本にする場合、下翅をしっかり開いてピンで固定してから、トップコート(マニキュア)を塗ると、ピンを抜いても開いたままの状態で固定することができます。

不自然にツヤツヤになるのが嫌な場合はマットタイプのトップコートもあります。

買うだけ買ってまだ試したことはないのですが、下翅だけなら、艶有りでもなしでも、さほど気にならないと思います。
もちろん普通のニスでもOK。

来年は長男に標本づくりを体験させようと思っているので、更に工夫を重ねていきたいと思います!

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