真夏以外は外がベストだったという話

2022/05/06 [Fri] オオクワガタ カブト幼虫

GW中、そろそろ活動を始めるであろうオオクワ成虫たちのマット交換作業をしました。

20数匹の成虫たち、皆元気いっぱいで1匹も死ぬことなく無事に越冬することができました。

以前より何度か書いたように、昨年〜今年はオオクワ成虫たちとカブト幼虫を外の倉庫で越冬させました。
その間、大して水分補給もせず(1〜2ヶ月に1回ぐらい)本当に放ったらかしでした。

しかしその結果、オオクワ成虫もカブト幼虫も死亡率ゼロ。

その前の年まで、主にカブト幼虫に関して、

→トイレなど目につくところに置いてマメに様子を見る
→構いすぎて羽化不全など
→学習して翌年はあまり使わない部屋に
→コバエ大量発生&カブト幼虫半分以上死ぬ
→あまりにコバエが酷いので春に外に出す
→ほとんどが無事に羽化

という経験をしたので、思い切って外で越冬させたのでした。

やはり自然により近い環境で、人間に構われるストレスがない方が元気に育つのだなぁ、と痛感した次第です。

冬の気温がずっと0度を大きく下回ってしまうような寒冷地帯では厳しいかもしれませんが、そうでなければ直射日光の当たらない外で飼育するのもオススメだと言えます。

ただし夏だけは外では暑すぎるので、カブトが羽化し始める6月下旬頃〜9月末ぐらいまでは室内のクーラー環境(25度前後)で24時間。
この環境だと産卵や孵化もかなり良好です。

山間部などクーラーがなくても夜間20度前後になるような地域なら玄関など直射日光が当たらない場所で良いのですが、温暖化が進む昨今、夏は昆虫たちもクーラー環境に置いてやらないと長生きできません。

メスより小さい「ドルフィン」。めちゃくちゃ威嚇して元気いっぱい。

メリットがいっぱいの外飼育ですが、注意点がいくつかあるので記載しておきます。

  • Gやクモ、ダニなどに注意
  • 脱走に注意
  • カビが生えやすいので注意

我が家で幼虫や成虫を外の倉庫に置くようになってから、その周辺にやたらとG…つまりゴキブリが増えました。

殺虫剤をかける訳にもいかないのでホイホイなどを置いたりして凌ぎましたが、昨年、菌糸瓶に成虫が見える!と思って掘ったらGが出てきたのには流石に絶句しました…。

オオクワも無事だったのは不幸中の幸いでしたが、飼育ボトルは必ず洗濯ネットに入れておかなければ、と痛感しました。

Gが増えるということは必然的にアシダカグモも増えます。
Gを食べてくれるので別に良いのですが、倉庫から巨大なクモが出てくるとやっぱりビビるので、これまたあまり好ましくはありません。

菌糸の匂いなどに反応してGが集まっているのかどうか分かりませんが、Gが増えること自体の対策は難しそうです。ブラックキャップとかを置くしかなさそうです。

昨年はカブト幼虫をキノコ菌床マットで飼育していたのを今年は腐葉土マットに変えたので、それで変化があるかどうかも今年の注目ポイントです。

大して見た目の変わらない虫たちを区別、贔屓することにいつも微妙にジレンマを覚えるのですが、長年の人間との付き合いの違いから刷り込まれた本能的なものでしょうか…。
どうしてもGはカブトやクワガタのように愛でることができません。

その他の注意点、脱走やカビは目視で気を付けるしかないです。

寒い方がカビは活発になるようで、菌糸瓶は特に気を付けた方が良さそうです。
菌糸瓶を外で越冬させたことはないのですが、菌糸にはコバエは集まらず屋内に置いていても特に害はないので、菌糸瓶については外ではなく屋内の方が適しているのではと思います。菌糸瓶自体が元々人工的に作り出されたものなので。

あとは脱走です。羽化した成虫だけでなく、幼虫がワンダリングして飼育ボトルから脱走することもあるので、ちょうど今頃、5〜6月頃は1週間に1回程度は様子を見ておいた方がいいです。

6月頃になると蛹が見えたり、気の早いものだと羽化したりするので、いずれにせよマメなチェックが必要になってきますね。

今年ももうすぐ、羽化や新たなペアリングを楽しみにしています。

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