幼虫の引っ越しで分かったこと
2020/08/27 [Thu] オオクワ幼虫
複数匹入れたボトルからの引っ越し
以前オオクワ幼虫の割り出しをした時に、1令の小さい幼虫たちは2〜3匹ずつ一緒に1100のPPボトルに入れたのですが(ボトルとマットが足りなかったため)、その中のメカ4もしくはメカ14が夜な夜なボトルの壁をかじりまくり、夜中うるさくてたまらないので、複数の幼虫を入れているボトルの子たちを1匹ずつに分けることにしました。
マット飼育にこだわっている訳ではないのですが、菌糸ビンを買うタイミングを見計らいながら今まで来てしまった感じです。
掘ってみると
某甲虫用品専門店で購入した目の細かい高級マットをボトル4分目ぐらいまでカチカチに固め、その後上からフワッとマットをかぶせて7分目ぐらいまで入っている状態にしてありました。
上の方のフワッとした部分には一匹もおらず、固めた部分は自分で固めた時よりも更に硬くなっているような感じがしました。
程よく湿っていて、状態はかなり良かったです。
そーっと掘り進めていくと、幼虫がいる場所には蛹室のように穴が開いていました。
半分ぐらいが3令で、卵巣っぽいものが見えて♀かなー?と分かるものもいました。
またやってしまった!
ほとんどの子たちはすぐにまたマットに潜っていきましたが、潜らないのが二匹。
そのうち一匹をよく見てみると…。
脱皮の真っ最中!!(←写真)
前回はメカ1を脱皮直後に割り出してしまいましたが、このメカ15は今まさに脱皮中で、薄皮が少しずつ剥けていっていました。
長男と一緒に「すげぇぇぇぇ!」と観察していましたが、そっとしておいてあげよう、と蓋を閉めてそのまま置いておきました。
そして4時間ほど後に見てみると、何ともう頭が茶色になっている!!
その後ちゃんとマットに潜るか心配でしたが、翌朝見てみるといなくなっていて、無事に潜ったのが確認できました。一安心!
ブヨブヨ病?
一方、他の子たちに比べて体が真っ黒で小さく、全く潜る気配のないメカ14。
写真にも少し見えていますが、お尻の部分に何か黒いものが付いています。
大きさも明らかに他と比べて小さいです。
掘り出した時には確かに動いていたのですが、結局1時間ほど経つと動かなくなって死んでしまいました。
死んだ原因
翌日調べてみると、お尻に付いているのは脱皮の皮のようでした。恐らく1令から2令になる時に脱皮失敗してしまったのだと思われます。
そして体は柔らかく、いわゆるブヨブヨ病だと思われる状態になっていました。脱皮失敗してマットをうまく食べられなかったようです。
ブヨブヨ病は原因不明の拒食症に陥る症状らしいですが、このメカ14の場合は脱皮失敗が原因だと思われるので、ブヨブヨ病とはまた違うのかもしれません。
病気を訴えていた?
夜中にガリガリかじる音がうるさかったのは、このメカ14が入っていたボトルでした。
メカ14が自ら自身の状態を訴えていたのか、もしくは同居人のメカ4がSOSしてくれていたのか、知る術はありませんが、仮にこれがブヨブヨ病だとすれば、同居していたメカ4の容態も気になるところではあります。
※ちなみに名前の後の番号はボトル投入順に付けたもので、投入時に名前の後に何令かを書いていました。メカ4が投入時に大きめの1令、メカ14が小さい1令だったので今回死んだのをメカ14としましたが、むしろ逆かもしれません。そればかりは判断のしようもなく分かりませんが…
菌糸ビンに移すタイミング
時期と数
最初にマット飼育にこだわっている訳ではない、と書いたのですが、いざ菌糸ビンに移そうと思うと、購入する数やタイミングの判断が非常に難しいです。
7月半ばに菌糸ビンセットのオオクワ幼虫たち(ピクミン1、ピクミン2)を買ったので、この子たちを次に新しい菌糸ビンに移すのは2〜3ヶ月後の9〜10月頃。
この真夏の暑い時に常温保存はできないので、容量に限界のある冷蔵庫(野菜室)に入れておけるのは数個程度。余分に買いすぎてしまうと保管に困ります。
タイミング
幼虫を菌糸ビンに移すのは2令ぐらいがベストらしいので、タイミング的にはちょうど今なのですが、昨日見た感じだと既に3令で大きめのものもいて、菌糸ビンに移しても良いけど、もう十分成長しているので今から環境を変えるのも良くないのでは?という気もしました。
※とは言え、高級マットは単なる気まぐれで買っただけで、これを使い続けるのはお財布的にキツかったため今回は普通のきのこマットに変えたのですが…
別に大きな成虫のブリーディングを目指している訳でもなく、単純に菌糸ビンの方が管理が楽かなあ?というだけの理由なので、来月あたりに10数本の菌糸ビンを買ってメカ半数ぐらいをそこに移し、2本をピクミン1・ピクミン2用に保管しておくことにします。
割り出し後の飼育はプリンカップが良いかも
割り出しの時に幼虫の数が予測できなくてボトルが足りなかったと書いたのですが、小さめの幼虫をまとめて一緒に入れた他、余っていた300ccぐらいのプリンカップ2個にも各1匹ずつ入れていました。
このプリンカップからもガリガリかじる音がしていたので、食い破られては困る、と今回ボトルに移したのですが、浅くて柔らかいので逆さまにしてポコッと出して崩すだけで幼虫がすぐに見付かり、お互いに負担が少ない。
マットも少なくて済むのでマットの無駄が減って、これまた経済的負担も少ない。
幼虫的には狭くて環境はあまり良くないかもしれませんが、1令〜2令初期ぐらいなら300ccもあれば十分な広さで、プリンカップ2個のうち1個の幼虫は立派な3令に育っていました(投入時は大きめの1令)。
ということは、
- ペアリング→産卵セット投入
- 1ヶ月半〜2ヶ月後ぐらいに割り出し
- マットを入れたプリンカップで1ヶ月ほど飼育
- プリンカップから出し、菌糸ビンまたはマットを入れたボトルに移動
がベストなのでは。
ゴーレムとピグリンの子たち(ゴピ)はこの手順でいきたいと思います。
この子らの場合、割り出しが10〜11月頃で遅めなので、ボトルに投入するのは12月頃になってしまいます。
とは言え、近年は12月でもけっこう気温が高いので大丈夫そうな気がしています(楽観的)。