4回の脱皮

2021/04/29 [Thu] オオクワ幼虫 カブト幼虫

4月末、今年は既に初夏みたいな気温の日もチラホラあったため、既に蛹になっている個体をいくつか確認しました。

上の写真、かなり分かりにくいですがマット飼育のオオクワ幼虫メカ15で、どうやら前蛹から蛹になった直後、もしくは蛹になりかけだったようです。

お尻のあたりがちょっと割れてるんですね。
最初見た時に全然違う生き物に見えて「何やこれ!」と言ってしまいました。

昨年はたった2匹の幼虫をペットボトル飼育していただけで、側面に蛹室を作らなかったので観察できなかったのですが、カブトクワガタ合わせて60匹近くもいると良い場所に蛹室を作ってくれるものが何匹かいるものです。

蛹はめっちゃ動く

知識として知ってはいたものの、想像以上に蛹がよく動くのでびっくりしました。

それも突然、激しく体を曲げてグネグネ動くのです。けっこう不気味。虫が苦手な人だったらボトル投げるレベル。

幼虫や成虫は頻繁に見たり触ったりするので馴染みがあり「かわいい」とすら思うのですが、前蛹や蛹は普通なかなか触ったりする機会がありません。

こんなにも見た目が違う生物なのか、と衝撃でした。

地上に出ていて人工蛹室が必要になりそうな個体をいくつか確認したのですが、こんなに動くなら移動の際に落としてしまわないよう、くれぐれも気を付けなければ、と痛感させられました。

幼虫〜さなぎまで

これまた少し分かりにくい写真ですが、かなり観察しやすい場所に蛹室を作ってくれたマット飼育のオオクワ幼虫、メカ9です。

既に1週間ぐらい動かずにじっとしていますが、少しずつ身体が縮んで皺が寄ってきています。

前蛹から蛹になる時に脱皮するんですね。

どうやって全く違う見た目の生物に変身するのだろう?と今まで思っていたのですが、既に蛹になっているカブト幼虫のボトル側面に脱ぎ捨てた幼虫の皮がへばり付いていました。

あの強い大顎のヘルメットすら脱ぎ捨てるのですね。
言うなれば前蛹の頃は着ぐるみ状態というわけで、ただただ不思議です。

そして蛹から成虫になる時にまた殻が剥けて脱皮する。
タイトルの通り、1令から2令、2令から3令、幼虫から蛹、蛹から成虫、と4回脱皮するのですね。

蛹室を作る期間

マット飼育のオオクワガタは3匹だけですが、全て側面に蛹室を作っていました。
それもかなり早く、カブト幼虫たちがワンダリングしまくって苦戦?している中、4月中旬には蛹室がほぼ完成していました。
菌糸瓶飼育の幼虫たちも同時期に蛹室が見られました。

カブトもクワガタも同じきのこマットですが、もしかするとこのマットはクワガタ向きなのかも?
それともカブトムシの方が蛹室作りが下手なのでしょうか?今後、要検証です。

カブトの方も既にいくつか蛹室が確認されていますが、ワンダリングし始めてから完成するまでに3週間ぐらいかかりました。

また、前述のメカ9は蛹室を作って動かなくなるまで2〜3週間ほど、写真のように身体に皺が寄り始めてから既に1週間以上経っています。

本日見ると身体の向きが変わっていて、前よりも身体が膨らんでいるように見えたので、ぼちぼち蛹になる頃でしょうか。

蛹の期間(1ヶ月程度)はそんなに差がないと思うのですが、ワンダリングし始めてから蛹室を作って前蛹になるまでの期間は個体差が大きく、いつ見ても地上に出ていたりすると本当にヒヤヒヤします。

しかしボトルから転落して転がっていたカブト幼虫のデワ20も無事に蛹室を作っているのが確認できました。

基本的にあまり触らず放置しているので、どのぐらいの期間ボトルの外に転がっていたのか分かりませんが、比較的発見が早かったのかもしれません。

この時期は脱走にだけ気を付けて、あまり気にしすぎないのが一番だと気付かされました。

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