マイとメカの死

2022/06/08 [Wed] オオクワ幼虫 コクワガタ 標本

2年前の夏に我が家にやってきたワイルドのコクワ「マイ」が先月末にとうとう死んでしまいました。

越冬後、他のどのクワガタよりも早く3月頃に既に出てきていたものの、あまり元気がなさそうだったので心配していました。

他のクワガタ達と同じタイミングで5月初旬にマットを交換し、様子を見るために部屋に連れてきましたが、そこから一気に弱っていき、ケースの隅で横たわっていることが多いなと思っていたら脚が一本取れていました。

コクワガタの寿命は1〜3年程度らしいので、元々ワイルドだったことを思えば、まあまあ元気に生き延びたと言えるでしょう。それでもやはり、寂しいものです…。

球型のレジン標本

マイは小さいので、球のレジン標本を作ってみることにしました。

まず半球にレジンを流し込んで固めてから上にマイを乗せ、少量のレジンで脚を固定させてから上に半球の型をかぶせて、上にある穴からレジンを流し入れて固める…
これでそれなりにうまくいくだろうと思ったのですが、

  • 気泡が見えない(潰せない)
  • 隙間からレジンが漏れる
  • 標本の一部が浮いてしまった

という失敗をしてしまいました…。
半球を作るまでは良かったのですが、その後は

  1. 標本を乗せて脚を少量のレジンで固める
  2. 半球をかぶせて、標本が浮かない程度のほんの少量のレジンを穴から流し込んで固める
  3. 隙間からレジンが漏れないことを確認して、残りの上半球にレジンを流し込む

という作業をすべきでした。

あと、レジンが漏れることを想定していなかった上に、球の体積をちゃんと計算していなくて目分量でレジン液を作ったのも失敗でした。

球の体積は…
4/3πr³
身の上に心配ある参上…って、そういえばそんなの覚えたような気もする(笑)

このサイトの解説を見ると何となく分かる気がしました。
計算だけならこちらが便利です。
まぁこんな計算しなくても、型に水を入れて計量カップで測るのが一番確実だと思いますが…。

私が使った型の内径が7cmぐらいだったので、計算すると大体180mlぐらい、ただし標本の分の体積を引くので実際はこれよりは少なくて良いのですが、漏れたりすることを考えると、型の容積ちょうどぐらいの分量のレジン液を作っておくのが安全です。

クリスタルレジンってめちゃ高いので、ついついケチってしまうんですけどね…。
ケチるならやめとけ、と我ながら思います(笑)

メカの死

話変わって、去年の夏に羽化せず越冬していたオオクワガタの幼虫、メカの話題です。

我が家に初めてやって来た甲虫たち、メタナイトとカービィの子で、大半は昨年羽化して今年ペアリングさせよう、という状態です。

が、時々羽化まで1年越しになってしまう幼虫がいるんですね。
メカ2匹だけがその状態になっていました。

全く想定していなくて、菌糸瓶もなく、秋頃から年末年始まで仕事が混んでめちゃくちゃ多忙だったため、ついついそのまま放置して春になってしまいました。

菌糸瓶の状態はめちゃくちゃ悪く代謝水で水浸しになっているので、もはや溺れて死んでしまっただろうな…と思いながら5月末に掘ってみたところ、

なんと2匹とも生きていたのです!

しかも、うち1匹は明らかに前蛹でした。これは掘るタイミングを間違えすぎた…。

蛹室っぽいものもあったのですが掘る時に壊してしまい、人工蛹室にできるようなものもなかったため、取り急ぎクワガタ用のマットを蛹室風に固めて、そこに入れてやりました。

その後、なんと蛹にまでなったのですが、残念ながらそこから羽化することはできませんでした…。

蛹写真はちょっとグロいのでリンク先に貼りました。

掘るのをもう少し我慢したら羽化していたかも?と考えるとかわいそうなことをしてしまいましたが、菌糸瓶の状態を考えれば、どちらにしても無理だったかもしれません…。

もう1匹の方はギリギリまだ幼虫で、土に潜ったようなので、まだ羽化の可能性はあるかもしれませんが、いわゆる「セミ化」=幼虫のまま一生を終える可能性も?

一昨年は屋内(冬期、暖房のない部屋)で管理していて、昨年は屋外だったので何とか生き延びていたのでしょう。

今年はまたオオクワガタ何匹かをペアリングさせるつもりですが、菌糸瓶はケチらず、足りなければマットでも良いのでちゃんと管理してあげないと、とメカの死によって改めて気を引き締めさせられました。

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QUEEN DESIGNINGの裏サイトとして趣味で運営しています。家で飼っているカブト・クワガタ達の飼育記録から、ペアリングや飼育に関して調べたこと、試行してみたことなどを記録しています。

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