冬のマット交換は要注意

2020/12/01 [Tue] カブト幼虫

先日、またカブト幼虫デワ達のマット交換をしました。

昨年デデデとワドルディ2匹の世話をしていた時は確実に今よりも毎日様子を気にかけて世話をしていたつもりなのですが、秋〜冬の間、特にマットが減る様子もなかったので、全然交換をしませんでした。

しかし今年は

  • 幼虫の数が多すぎて管理がずさん
  • ボトルは1100で(2Lペットボトルと比べると)少し小さめ
  • 暖房をしていない部屋にすぐに移動できなかった

といった環境下で、やたらとマットの減りが早く、夜中に餌不足を訴えてボトルをガリガリかじる音にうなされ、1ヶ月毎に替えざるを得ませんでした。

15匹も死なせてしまった

当初49匹いたデワ達、現在は34匹になってしまい、まだ予断を許さない個体も数匹います。

死因は概ね見当が付いていて、

  • 割り出しが遅すぎた
  • 水分不足
  • マットの問題(再発酵・カビ等)

等だと考えています。

特に一番目の割り出し時期の問題については以前にも書いたことがありますが、後から劣悪環境で生まれて採卵し、個別に管理して孵化したデワ42〜49が今のところ1匹も死なず、成長もかなり順調である一方、狭い飼育ケースで2〜3令まで育った個体たち(〜41)が冬を待たずに死んでいるのです。

孵化〜2令ぐらいの時期にいかにしっかりと栄養を摂れるか、がやはりかなり重要であるようです。

割り出しの時期が重要

カブトムシの幼虫は成長が早いので、産卵セットを組んで1ヶ月経ってからの割り出しだと遅すぎでした。

2週間ほど経って、ケース側面に幼虫が見え始めた頃には既にマット内でたくさんの幼虫が孵っていると思われるので、卵に気を付けながらそっと割り出しをして、個別にプリンカップ等で管理するのがベストだと思われます。

気温の急変化にも注意

また、記事のタイトルに書いたように、秋〜冬はマット交換の際の温度変化も幼虫にとって負担になるので注意が必要です。

外で作業をしてから屋内に入れる際、幼虫自身にも負担がかかる他、温度が低いところにしばらく置いてあったマットを室内に入れると、急速に再発酵が起こるため、想像以上に激しい温度変化が起きていると思われます。

その対策として、

  • 交換するマットは数日前から室温(飼育するのと同じ場所)に慣らしておく
  • 交換作業はできるだけ迅速に行う
  • (外で作業をする場合)一気にたくさんのマット交換をせず、数回に分けて外に置かれている時間を少しでも短くする

などの工夫が必要だと思われます。

マット交換をする際に、既に地上に出て死んでいたり、マット内で溶けてしまっていたりするのを発見する場合も多いのですが、マット交換直後に死んでしまうこともかなり多かったです。

大体は掘り出した時点で弱っているのが明らかなので、どちらにしても死んでいただろうとは思われるのですが、弱っている状態で大きな温度変化という酷な状況を与えられることが更に致命傷となってしまうようです。

無理に交換しなくても良かった?

マット交換をする際、幼虫たちの様子を確認したいがために全て一気にまとめて交換作業をしていたのですが、中にはあまりマットが減っておらず、糞もそんなに目立たないものがいくつかあります。

大体そういったボトルの個体は弱っている場合が多いのですが、それを無理に掘り出してしまうので余計に負担を与えてしまっていました。

12月になりこれからはどんどん気温が下がってくるので、マット交換は必要に応じて、できれば3月頃までは全交換せず、糞だけ取って上だけ交換する方が良いだろうと思われます。

研究心から、掘り出して体重測定をしたいという欲求にも駆られるのですが、春までは我慢です。

11月末時点で測定した体重の表はLABOのページに都度アップしてあります。

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