レジン標本
2020/08/23 [Sun] カブトムシ 標本
とうとう★デデも死亡…。
でもまぁ、しっかり寿命を全うしてくれたかな、という感じです。
写真は標本にするためにエタノール液に漬けられているデデ。コロナ渦でエタノールが気軽に買えなくなってしまったので、少量をできるだけ浸透させるため&すぐに蒸発してしまわないため、水面にラップを乗せている状態です。
大量に増えたデデとワドルディの幼虫(デワ1〜約40)のボトルを整理するためにメタルラックを購入、設置してバタバタしていたので夕方まで気付かなかったのですが、ふと★デデのケースを覗くと身動きせず。
「もー、最近★デデいつも死んだフリするねんからー」
と言いながらケースを開け、いつものように何事もなかったかのように動くかと思いきや、今回は完全に固まっていました。
死を予感?
確かワドルディの時もそうだったのですが、明らかに弱ってきて動きが遅くなり、ずっと地上に出ているようになったなぁ、と思っていたら、ある日突然何事かと思うほど元気に動き出し、そしてその数日後に死にました。
デデは死の2日前にその行動があって、ケース内を歩き回って餌皿を持ち上げたり、かと思えばマットに潜ってゴソゴソ動いたりしていました。
死を察知して、何か準備をしていたのでしょうか?
すごく元気に見えたので、意外とデデは秋ぐらいまで生きるのかなぁ、とか思った矢先でした。
ともかくこれでようやく天国でピーチとワドルディに会えるわけです。交尾事故で即日殺してしまったピーチには怒られてるかもしれません(笑)
レジン標本作りのコツ
ワドルディの標本作りに関して以前書きましたが、洗浄・消毒・展足・乾燥までは割と上手くいきました。
が、いざレジン で型に入れていくとなると、予想外のことがいろいろありました。
手順
- シリコン型にまずレジン液一層目(2mmほど)を流し込んで固める。
- 一層目が固まったら昆虫をセットして形を微調整し、固定させるためにまた2mmほどレジン液を流し込む。
固まりかけで表面が微妙に柔らかいぐらいのタイミングで名前や日付などの情報を書いたタグを標本の近くに設置(次に流し込む時に紙がズレるのを防ぐため)。 - 二層目が固まったら型のフチぎりぎりまで三層目を注ぎ、乾かす。
更にその後、私の場合は型の高さがやや浅くて背中部分がギリギリ出るか出ないか、という高さだったので、一度型から取り出し、再度一層目と同じくらいの2mmぐらいの層を作ってから、乾く前に先程作成した標本を逆向きに入れ直し、再度固めてみました。
これで背中部分もはみ出すことなく樹脂の中に収まるはずなのですが、後から型に入れ直す時に隙間に気泡が少し入ってしまったので、どの程度の仕上がりになるか、現時点ではまだ分かりません(乾燥待ちのため)。
気泡は型に注ぐ前に抜く方が良い
そして、初めての割にはかなりうまくできた!と思っていたのですが、上記最後の手順でひっくり返した時に、お腹周りにたくさん気泡が入ってしまっていたことに初めて気付きました…。
恐らく、2か3の段階の時に細かい気泡が気になってドライヤーで型の周りを温めたのが問題だと思われます。
気泡との戦い
シリコン型を温めると確かに気泡は抜けるのですが、標本の方も一緒に温められることによって体内から空気が出てきてしまいます。
3の段階の時、背中の羽の隙間から大きな気泡がポコポコ上がってきて、ドライヤーで温めながら爪楊枝で軽くかき混ぜると気泡は抜けるものの、エンドレスだということに途中で気付きました。
最終的には背中の部分だけ少し凹んだ仕上がりになってしまったこともあり、背中部分を少し継ぎ足すことにしたわけです。
レジンはそんなにすぐに固まらない
初めてなのでレジンが作業途中に固まってしまわないかヒヤヒヤしながら焦って進めていましたが、そんなにすぐ固まらず、むしろ攪拌の段階でしっかり熱を与えてやると柔らかくなって混ぜやすくなり、気泡も抜けるので、それをそっと注ぐのがベストだと最終段階でようやく気付きました。
デデはもう少しクオリティの上がった仕上がりにしたいものです。
レジンに関して追記
最終的に、ワドルディのレジン標本は本当にまぁまぁ、微妙な感じの仕上がりになりました。まあ初めてでここまでできたから良いか、と思っております。
現在引き続き★デデの標本を制作中ですが羽を広げた標本に挑戦しているのでサイズがデカく、レジンにするか迷ったのですが、何とか頑張ってみるつもりです。
というのも、レジン標本だと子供も気軽に触って遊べて良いおもちゃになるからです。
遊びながら「メスもこんなところに角がある!」とか発見していて、壊してしまわないかヒヤヒヤしながら触る必要がない点が最大の魅力だと思います。
レジンに関して、気泡を入らないようにする方法をいろいろ調べたのでまとめておきます。次こそうまくできると良いのですが。
- レジン液(本剤+硬化剤)を混ぜる際にドライヤー等で加熱して気泡を抜いておく。ただしレジン液は可燃性なので加熱しすぎないように注意。
- 型に注ぐ際、プラスチックやガラス等の棒に伝わせるようにし、気泡が入ってしまわないように細心の注意を払う。
- 液の気泡を抜いても標本から気泡が出てきてしまうことがあるので、あらかじめ標本にもレジンを塗っておくと良い(これは検証してみる予定です。ニス等でも良いかも?)。
- それでも気泡があれば、プラスチック製のピック等で気泡をできるだけ一箇所に集め、スポイトで吸い取る。
次回★デデの標本を作る前に、何か他のもので試作してみようかと思っています。