ザリガニのレジン標本
2020/08/29 [Sat] 甲殻類 標本レジン標本に関しては、何度か書いてきました。
1に次回以降に留意するポイントなどを書いたのですが、羽を広げた★デデの標本作りの前に、冷凍庫で保存してあった★ザリを実験台にしてみることにしました。
週末に取り掛かろうと思っているので、随時更新しようと思います。
やっぱり臭い
昆虫と違って、水中で暮らす生き物はやっぱりどうしても生臭い…。
食品用パックに入れて、更にジップバックに入れてあったので冷凍庫内は大丈夫でしたが、中身を出すとすぐにエビ臭さが。
レジンでコーティング
レジン制作において、どんなに撹拌する段階で気泡が入らないように気を付けていても、中に入れる標本などから空気が出てきてしまい結局たくさんの気泡が、という問題があります。
その対策として、あらかじめ標本自体にレジンを塗っておく、という方法を今回試してみました。
筆でレジンを塗る
★ザリを冷凍庫から出し、表面を拭いて水分を取ってから筆でレジンを塗っていきます。臭い。
そして昆虫のように手足が固まっておらず、塗っていると生きているかのようにグネグネ動くので正直なところ、ちょっと気持ち悪い。
が、(脱走した★ザリを一番最初に発見した)3歳の長女が見に来て、全く怖がりもせずに
「★ザリかっこい〜」
と言っていたので、頑張って塗り塗りしました。
二度塗り
食品ケースの上からシリコン型の上に移し、更に全体をしっかり塗り込めていくと、どうやら臭いは消えたようです。
シリコン型の上でできるだけ形を整え、翌日まで常温で乾燥させてからレジンに埋め込んでいく予定です。
くっ付いたレジンを取る方法
ところで、いつもレジン作業をした後、2液を混ぜる時に使う容器やヘラ、今回は塗るのに使った筆、そして時にはテーブル等にちょっとこぼしてしまったり、そういったレジンの後始末に困っていました。
うっかり水で洗ったら固まって余計に取れなくなるので、いつもペーパータオルで拭いていたものの、拭き取りきれずに残ったものや拭きそびれたところが固まってしまって、どうしたものかと思っていたのですが…。
ワセリン
何となしに、たまたま大量に余っていたワセリンを塗り込むと、めちゃくちゃ気持ち良くくっ付いたものがポロポロ取れました‼︎
特に撹拌用の容器は思っていた以上に拭き残しがあり、容器の溝や底に残って固まってしまったものが、シールのようにペリペリ剥がれるのです。
これかなり快感。
後で調べてみると、ワセリンは実際にレジン等の分離剤として使われるようで、シリコン型がなければ普通の容器にワセリンを塗って代用することができるそうです。
ただし固まって取り出す時に、型が柔らかく曲がる方が取り出しやすいので、やはりシリコン型の方が使い勝手が良いことは確かなのですが。
レジンを後から合体させるのに役立つのでは?
そしてふと気付きましたが、このワセリンをうまく使えば、前回のように型の高さが足りずに継ぎ足す時に便利なのでは?
前回、型に薄くレジンを流し込んだ後、高さが少し足りない標本を再度逆さまに入れて合体させました。
一応うまく合体はできたのですが、乾いていないレジンがサイドにはみ出して、少し段になってしまいました。
これを防ぐために、あらかじめ合体させる方の標本のサイドにワセリンを塗っておけば良いのでは?
施行後にまた結果を書きたいと思います。
くっ付いたレジンを取る / 分離剤 / レジン標本 / レジンが取れない